イタリア・フィレンツェ発のパフュームブランド「Derbe(デルベ)」の香水がマイブームです。
- レトロでキュートなパッケージ
- 清潔で女性らしくも、ありきたりでない香り
- 人とかぶりにくい
- 1びん4000円のコスパの良さ
などなど、魅力を挙げればきりがないほど!
つけていると「これ何の香り?」「すごくいい匂いがする」などと褒められることも多いデルベの香水。重たすぎない香り方もちょうどよくて、ふだん使いの香水としてヘビロテしています。
とにかく人とかぶりにくい
デルベはイタリア・フィレンツェ発のパフュームブランド。会社自体は1965年に創業したそうですが、香りのレシピは中世ルネサンス期の“薬草組合”から受け継いだユニークかつ伝統ある処方箋なのだそう。
たしかにデルベの香水は、「マンダリン×リコリス」「ポピー&いちじく」など、珍しい香りの掛け合わせばかり。いい意味で、かなり独特です。
個人的に、香水において「人とかぶりにくい」ことは、香りの良さやパッケージの美しさと同じくらい大切!
自分の香りは自分「だけ」の香りであってほしいというか……身の周りに自分と同じ香りを纏っている人がいる状態は、理想的とは言えません。
その点、デルベはユニークな香りばかりだし、日本に直営の路面店は京都のみ!メディアに頻繫に取り上げられている様子もないし、とにかく人とかぶりにくい穴場なブランドだと思います。
程よいクセと清潔感のある香り
デルベの香水は全10種類。公式サイトでは「甘い⇔さわやか」の指標で整理されており、とても見やすいです。
なかでもわたしが気に入っているのが、「ジンジャー&ジャスミン」と「キャラメル」の香り。どちらも甘さが印象的な一方、ただ単に甘いだけでなく、程よいクセと清潔感のある香りです。
ジンジャー&ジャスミンは陰りのある甘さ
デルベの香水のなかで、2番目に甘い香りの「ジンジャー&ジャスミン」。ジャスミンや金木犀、バニラの甘い香りを、ジンジャーがピリリと引き締める絶妙なコンビネーションです。
香りの構成は下記のとおり。
- トップノート:ベルガモット&ジャスミン
- ミドルノート:ジンジャー&金木犀
- ラストノート:バニラ&ベチバー
分類としてはフローラルに属する香りだと思うのですが、単に甘いだけではなく、陰りや憂い、暗さのある甘さが自分らしい気がして一目(鼻?)惚れ。ベルガモットの爽やかさのおかげか、清潔感もあります。
ラストノートでベチバー(イネ科の多年草。暗く湿り気のある、アーシーでウッディな香り)がじんわり香るのも、ウッディ好きとしてはたまりません!
女性らしく甘い香りは大好きだけれど、王道すぎるのはちょっと違う……という、ちょっとひねくれた私にはぴったりの香水です。
ジンジャー&ジャスミンの香りはあまりにも気に入りすぎて、ハンドクリームも購入しています。香りが良いのはもちろん、肌がしっとり&ふっくらするのにベタつきにくいテクスチャーで、保湿剤としてもシンプルに優秀。
香水をつけるのがはばかられるような日には、ハンドクリームで優しく香りを纏っています。
甘ったるいだけじゃない大人のキャラメル
デルベのお気に入り香水の2本目は、キャラメルの香り。キャラメルにムスクやフローラルの軽やかな香りが加わることで、爽やかな甘みが楽しめます。
香りの構成は下記のとおり。
- トップノート:タルク&スミレ
- ミドルノート:ベンジャミン&アイリス&ホワイトムスク
- ラストノート:砂糖&キャラメル&ウッド
スミレやアイリスの爽やかなフローラル、ホワイトムスクの暖かみのある石けんのような香りに、キャラメルの重たく甘い香りが合わさる、絶妙なバランス感!
キャラメル系の香水は、一歩間違うと子どもっぽく、安っぽい印象にも転びかねないもの。一方、デルベの香水は甘ったるいだけじゃない、凛とした大人のキャラメルに仕上がっているなあと感じます。
キャラメルにしては爽やかといえど、やっぱり夏よりは秋冬に似合うデルベのキャラメルパフューム。寒くて身の縮こまってしまうような日に、肌触りの柔らかなカシミアニットと合わせて纏いたい香りです。
※2021年1月現在、すでにキャラメルの香りは廃盤になってしまったそうです。悲しい!
職場でも使いやすいマイルドな香り
香り方が優しく、マイルドな点もデルベの香水の良いところ。素肌のお腹に1プッシュする付け方なら、自分にしかわからないくらいの香りの強さです。職場や夏場でも使いやすいので、普段使いの香水にぴったり。
価格も1びん(50ml)で4180円と、パルファンにしては良心的!路面店が京都にしかなく、香りを試しにくいのが玉にキズですが、少しずつ集めていきたいなと思うパフュームブランドです。