Rouje Paris(ルージュ・パリ)のリップパレットを使ったメイクがマイブームです。ニュアンス違いの赤ばかり4色を詰めたゴールドのコンパクトは、眺めているだけで気分の良くなる美しさ!
「ジェーン・バーキンの再来」と謳われるイットガール“ジャンヌ・ダマス”が手掛けたブランドというストーリー性も相まって、使うと特別な気分にさせてくれるアイテムです。
「ジェーン・バーキンの再来」が手掛けるRouje
2016年の秋冬にスタートしたRouje Paris(ルージュ・パリ)は、ラップワンピースがアイコニックなアパレルブランド。
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このワンピースに象徴されるような、セクシーで思い切り女らしいのに、無造作で、リラックスしていて、わざとらしくない雰囲気が魅力のブランドです。
「ここにありのままの女体があったから、ちょっと可愛い布で包んでみました」的な、ラフなスタイリングもとても可愛い!まさに皆があこがれる”パリジェンヌ”のイメージを具現化したようなレーベルだと思います。
そんなRoujeを立ち上げたのが、「ジェーン・バーキンの再来」「パリジェンヌの代名詞」などと呼ばれている“ジャンヌ・ダマス(Jeanne Damas)”。
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ぱっつん前髪と赤リップがトレードマークのチャーミングな女性です。1992年3月12日生まれだそうで、2020年現在は28歳。最近はELLEなどの雑誌でもよく見かけます。
ちなみに、ジャンヌ・ダマスのお姉さん“ルイーズ・ダマス(Louise Damas)”はジュエリーデザイナーで、自分の名前を冠したブランド「Louise Damas」を手掛けています。シンプルで女らしいけれど、華奢すぎず存在感のあるアイテムが多く、こちらも魅力的!
わたしはゴールドのブレスレットを1本持っていますが、どんなファッションにも合わせやすく重宝しています。
唇そのものの色のように発色
Roujeからはアパレルラインだけでなく、ビューティーラインも出ています。その1つがこのリップパレット。
黄みよりだったり、青みがかっていたり、思い切りダークだったり……ニュアンスの異なる4つの赤が詰まったコンパクトです。
わたしが持っているのは、濃いめ&鮮やかめな4色が入った「PASSION」というパレット。この4色がまた絶妙な色出しで!購入前に「赤リップだけで4色もバリエーション要る?」などと思ったわたしが愚かでした。
- 間接照明に映えるムーディな赤
- ベージュの延長でヘルシーに使える赤
- デニムに似合う赤
- ほてった頬みたいにフレッシュな赤
——といった具合に、赤は赤でも役割の異なる赤が詰まっているんです!マット寄りなクリーム状のテクスチャのおかげで唇そのものの色みたいに発色するから、色の割に派手な印象になりにくいのも嬉しいポイント。赤ってこんなに振れ幅が出せる色なんだ、とあらためて赤リップの良さを感じさせられます。
ちなみにパレットの中にチップなどは付属しておらず、指でとってポンポンと馴染ませるスタイル。そのしぐさもなんだか色っぽい感じがして、楽しいメイク時間です。
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色もち抜群のチークとしても
リップとしてだけでなく、チークとして使える点もこのパレットの良いところ。指でそのまま頬につけても良いけれど、ひと手間かけてブラシを使うのがわたしは好きです。というのも、指で付けるよりブラシで付ける方がずっと自然に仕上がるし、色もちが抜群によくなるから!
とくにマスクの日はブラシ付けが必須。ブラシで優しくなでるようにRoujeのリップをチークに入れる→上から軽くパウダーでおさえると、普通のパウダーチークよりもずっと色もちがよくなるほど。そのため最近のマスクメイクは、リップもチークもRoujeのパレットで仕上げることが多くなりました。
日本への配送は行っていない
2020年10月現在、残念ながらフランスのRouje公式webショップから日本への配送は行っていないようです。わたしはBUYMAで探して購入しましたが、たまにIENAでも取り扱いがある模様。
価格はたしか8000円ほどでした。フランスから配送してもらった上に1色2000円だなんて、良心的!
「パリジェンヌのつくりかた」
Roujeのリップパレットを使うと思い出すのが、「パリジェンヌのつくりかた」という本。タイトルだけ聞くと、大きな主語でパリに住む女性たちをくくって、外野の幻想を押し付ける系の本なのでは?と斜に構えたくなるのですが、実態はその逆。
実際のパリジェンヌ4人組がリアルな“パリジェンヌ”について語るエッセイのような内容で、ユーモアと皮肉がたっぷり効いています。
- パリジェンヌは、自分たちの生きかたが世界の人々の憧れの的であることをよくわかっている。(中略)自分たちは経験豊かで、何でも見てきて、何でも知っていると思っている
- (妊娠しても)ベビーシャワーを開催して祝ってもらおうなんて思わない。妊娠したのは、9ヶ月前にセックスした結果でしかないから
- 店の前に行列を作っている人を見ては、「自分だったらわざわざ並ばない」とか言ってすぐ哀れむ
——「パリジェンヌのつくりかた」より
こんな調子で、パリジェンヌたち自らがスノッブで、自意識過剰で、見栄っ張りで、気分屋な自分たちを面白おかしく描きつつ、「でもやっぱりそんな自分が好きなんだよね~」というちゃっかり感も伝わってくる1冊。読んでいると、親友と噂話をしているときみたいな、ちょっとワルで楽しい気分になります。
Roujeのリップパレットを使うたびにこの本を思い出しては、「“ジェーン・バーキンの再来”なんて世界から勝手にブランディングされているけれど、ジャンヌ・ダマスも本当は、普通の28歳なのかしら」などと想像する時間がまた楽しいのです。