「ホテルのアフタヌーンティーも楽しいけれど、ちょっと飽きてきた……」そんな時にぜひ訪ねたいのが、東京・銀座にある日本茶と和菓子のお店「higashiya (ヒガシヤ)」の和のアフタヌーンティー。都会の喧騒を離れてゆったりとした時間を愉しめる、穴場なスポットです。
和のアフタヌーンティー「茶間食(さまじき)」
「茶間食(さまじき)」という名前で提供されている、higashiyaのアフタヌーンティー。
お値段は4,950円と、気軽に行くにはちょっとお高め。ごほうびランチや、外国人のおもてなしにピッタリのお店です。
アフタヌーンティーセットの内容は、
- お茶2種
- 一の盆 いなり寿司
- 二の盆 間食
- 三の盆 和菓子いろいろ
と、食事~甘味まで充実のラインアップ。しっかり量があるので、ランチは抜いていくのがおすすめです。
30種類以上から選べる日本茶
席につくと、まずはお茶選びから。アフタヌーンティーでは、一人につき2種類のお茶がオーダー可能です。
レトロでオシャレなメニューをめくると、日本茶の取り扱いがなんと30種類以上! 玉露からほうじ茶まで、様々なラインアップが並びます。
メニューと同時に茶葉のサンプルも見せてもらえるうえ、自分の自分の好みを伝えれば店員さんがオススメの茶葉を提案してくれます。
わたしは「甘いものをさっぱり食べられるような重ためのお茶」と、「まろやかな甘味がある緑茶」というなんとも抽象的なオーダーをしたのですが、バッチリ好みに合うお茶を選んでもらえました。
茶葉の種類によって何煎目まで淹れられるかは異なりますが、毎回店員さんが丁度いい具合にお湯を足してくれます。茶葉によって、微妙に器が異なるのも楽しみどころ。お茶好きにはたまらない空間です。
一の盆:いなり寿司
食事のスタートは「一の盆」のいなり寿司から。小ぶりサイズのお稲荷さんとお漬物のセットです。
このお漬物はいなり寿司と一緒に食べるのはもちろん、甘いもの続きでしんどくなってくる後半の箸休めとしていただくのも◎
二の盆:間食
二の盆・三の盆の内容は季節によって変わるそう。ここでは、2019年12月時点のメニューを紹介します。
まずはスタンドの下段にあたる、二の盆から。
全体的に甘さ控えめのメニューが並びます。きんかんの甘露煮(写真手前)や甘くないそば粉のクレープ(写真右奥)など、いかにも和菓子屋さんらしい繊細なお菓子に会話も弾みます。
なかでもダントツに美味しかったのが、写真の右下にある「棗(なつめ)バター」! セミドライのデーツで発酵バターとクルミを挟んだもので、デーツの甘みと旨み、バターのコクにクルミの歯ごたえが冴える、禁断のお菓子です。
棗バターは通年で扱っているメニューとのこと。最後に紹介する売店でも購入でき、自宅用はもちろん、贈り物にもピッタリです。お茶だけでなくお酒にも合う味だから、ホームパーティーの手土産にも最適!
三の盆:和菓子いろいろ
最後は、スタンド上段の三の盆。ゆべしやカステラ、あんこ玉など、どこか懐かしくも洗練された和菓子が並びます。
”甘さ控えめ”の和のアフタヌーンティーとは言いつつも、きちんと「スイーツ欲」を満たしてくれる食べ応えがあり、甘党の舌も大満足。なかでもチョコ味のカステラは、もはやガトーショコラでは?!と思うような濃厚ぶりです。
個人的には、一見地味なあんこ玉(写真右下)の味わい深さに驚かされました。「ただの餡子の塊でしょ?」と侮るなかれ。口に入れた瞬間、なめらかな豆の風味が豊かに広がります。さすが和菓子屋さんの餡子! しっかり甘いので、お茶がますます美味しく飲めるのも嬉しいポイントです。
売店は手土産の宝庫
アフタヌーンティーを美味しくいただいた後は、売店のチェックを忘れずに。二の盆に乗っていた棗バターをはじめとした、美味しくてちょっと珍しい和菓子のお持ち帰りが可能です。
上の写真は、あんこ玉など生菓子の詰め合わせ。日持ちはあまりしないものの、上品な味とパッケージで目上の人にも差し上げやすく、重宝しています。もなかや落雁など、乾きもののラインアップも豊富。手土産リストに加えておくと便利なお店です。